校長あいさつ

 
介護福祉の本質を学ぶ学校
島根総合福祉専門学校は、介護を通して福祉の実現を目指す専門職である介護福祉士養成施設です。

現在、日本においては少子高齢化問題に対応するため、社会保障制度のしくみや地域社会における支え合いのしくみを構築することなどの対応策が取られています。また、障がい者福祉分野においては、2007 年、日本が国連の「障害者の権利に関する条約」を批准したことにより、障がい者のあらゆる分野に関する法律が整備され、法律の大きな改正が行なわれる等の動きがありました。介護を必要とする人に対する政策は、現在、大きな転換点をむかえています。
このような状況の中で、介護現場の第一線で活躍する介護福祉士に求められていることは、対象者を一人の人間として、その人を大切にするという価値観の形成、つまり人権擁護と人間の尊重、そして、それを実現するための技術と知識の習得です。
高齢化が進んだ社会は、成熟した社会ともいわれます。高齢者が、社会への貢献者として捉えられる社会、障がい者が差別されることなく、あらゆる活動に参加される機会が保障された社会。このような社会の実現を目指した実践のできる介護福祉士が求められています。

島根総合福祉専門学校は、安来市広瀬町という自然豊かな地域の中に、キャンパスがあります。介護を必要とする人の人権をまもり、人を尊重することの意味と意義について、人との関わりの中で学んでいく意欲を持つ皆さんの入学を期待しています。
校長 堅田知佐