介護福祉実践科

新しい学習スタイルの提案です
これまでの学校のように週5日の登校ではないので、学校での勉強と自分のやりたいことを両立させることができます。23の介護事業所と協定を結んでおり、学校と事業所が介護福祉士国家資格取得のための修学と生活環境を整えるお手伝いをします。協定事業所で働くことで、給与を得ながら学校で学ぶことができます。また、子育てやアルバイト、趣味など...といった個々の生活スタイルにあわせて学ぶことができるのが特徴です。

修業年限 定員 出願資格 授業形態
3 年(昼間) 20 名(年齢・性別不問) 高卒以上 週 3日(昼間)

※実習期間中はスケジュールが変わります。
※令和2年度入学生については、変更になる場合があります。

取得資格

  • 介護福祉士国家試験受験資格
  • 専門士
  • 認知症サポーター
  • 日本赤十字社救急法救急員(希望者)
  • 福祉住環境コーディネーター 2 級(希望者)

特徴

1.学校の勉強と事業所での実践で学んだことが定着する
23の協定事業所に就職して入学することができます(就職進学)。協定事業所で就業しながら学校に通うことで、授業で学んだことをすぐに実践することができます。学習と実践のサイクルで介護の力が定着します。

2.経済面での不安解消
協定事業所に就職すると、事業所独自の奨学金や、就業することで給与を得ることができるので、経済的な不安が解消されます。経済的に自立して学習することも可能です。(事業所ごとに条件は異なります。)

3. 根拠に基づく生活支援の方法を学ぶ
介護の対象者がよりよい生活を営んでいくためには、専門職としての介護福祉士が主体となって、対象者の何に対して支援を行なうのかを明確にすることが求められます。そして、例えば対象者一人ひとりに対して、なぜ食事時に介助が必要なのか。あるいは、なぜ介助をせずに自分の力で食べてもらおうとするのか。そこには、理由 (= 根拠) があります。その根拠に基づく生活支援を行なうためには、本校で学ぶあらゆる知識と理論の統合が必要になります。「介護過程」の授業で専門知識の活用方法と具体的な理論に基づく実践方法について学びます。

4. 担任制によって学生一人ひとりの個性を引き出す 
クラスには担任教員が1名おり、学習サポートはもとより、学校生活上の相談も受けます。教員は、学生一人ひとりの個性を大切にし、個性を介護福祉士に求められる能力へと磨くための関わりをします。利用者から信頼される介護福祉士を育てるために、学生一人ひとりが持っている可能性を教員及び学生同士が発見できる体制を整えました。

協定事業所

  法人名 法人名
安来市 一般社団法人安来市医師会  松江市  社会福祉法人山陰家庭学院
社会福祉法人せんだん会   NPO法人こだま
社会医療法人昌林会  出雲市 社会福祉法人壽光会
社会福祉法人太陽とみどりの里  社会福祉法人ひまわり福祉会
社会福祉法人やすぎ福祉会  その他
島根
社会福祉法人友愛会
松江市  社会福祉法人島根ライトハウス 社会福祉法人隠岐共生学園
 社会福祉法人上口福祉会 米子市 社会福祉法人博愛会
 社会福祉法人みずうみ 医療法人養和会 
 医療法人社団吉祥会 社会福祉法人こうほうえん
社会福祉法人藤美会 西伯郡 医療法人社団キマチ外科・整形外科医院
社会福祉法人松江市社会福祉協議会 社会福祉法人慶愛会
株式会社ケアガイド    

介護福祉士の魅力

介護福祉士の仕事の魅力
片まひの利用者さんを乗せて車いすのグリップを握った。
タイヤが踏みしめる一粒の石のかけらが、一片の土の塊が掌に伝わってきた。
体の硬さが重さになって伝わってくる。
不安がらせないように、恐ろしくないように、ゆっくりと前へ、進む。
風を感じる。
「あんた、今度も外に出してくれや」
介護の仕事を選んで、良かったと思う。

求められる介護福祉士像
僕がいないときに事故が起きたことがあった。
僕がいないときに一つの命が消えたことがあった。 
あなたらしく、今を生き切って欲しいと思う。 
生まれたとき、生まれてから、そして今。
あなたを知りつくして、少しだけ、生きる手伝いをする。
僕の歴史と、あなたの歴史を重ねて歩く。
介護福祉士の仕事は、命を紡ぐ仕事。

介護福祉士の現在と未来
介護の仕事は「入浴」「排泄」「食事」の介助と昔は言われました。
今は、もっと全人的な仕事と言われています。
つまり、その人がその人らしく生きるために必要な環境を、いろいろな資源を創り出し、つなぎ合わせ実現する仕事です。
それを自立支援と呼んでいます。
この実践が、人の存在の価値を高め、“福祉文化“の名の下に、地域を変えて行くはずです。

近い未来の話し 介護ロボット
現在介護ロボットの開発が進んできています。国は介護ロボットの活用により、介護サービスを安全、安楽に行うように進めようとしています。これにより介護の質を低下せずにすむわけです。大きな負担はロボットに任せ、私たちはもっとその人に寄り添い、共に歩んでいく時間が増えるのも近いかもしれませんね。

カリキュラム

領域 教育内容 科目名 授業形態 1年 2年 3年 合計
前期 後期 前期 後期 前期 後期








人間の尊厳と自立 人間の価値 講義 30           30
人間関係と
コミュニケーション
人間関係と
コミュニケーション
講義 30 30         60




社会の理解 生活と社会福祉 講義 30 30 30       90
地域福祉論 講義         30   30
    ソーシャルワーク論 講義・演習   30         30
日本の文化 講義・演習 30 32 20 2 14 2 100
小計 120 122 50 2 44 2 340

介護の基本 介護の基本 講義   30         30
介護対象者論 講義     30       30
尊厳と自立を支える介護 講義       30     30
介護従事者の倫理 講義       30     30
家政学概論 講義           30 30
リハビリテーション論 講義           30 30
コミュニケーション技術 コミュニケーション技術 講義・演習 30           30
形態別コミュニケーション技術 講義・演習       30     30
介護現場における接遇 講義・演習 30 30 30 30     120
生活支援技術 生活支援技術Ⅰ 演習 60 120         180
生活支援技術Ⅱ 演習     90 90     180
生活支援技術Ⅲ 演習         60   60
生活支援技術Ⅳ 演習           60 60
生活支援技術指導方法 講義・演習           30 30
介護過程 介護過程の基本 講義   30         30
介護過程の展開 講義・演習       44 16   60
介護過程の実践的展開 講義         30   30
ケアマネジメント論 講義         30   30
介護実習 介護実習Ⅰ 実習 40 40 40     40 160
介護実習Ⅱ 実習       120 176   296
介護総合演習 介護総合演習Ⅰ 演習 20 20 20       60
介護総合演習Ⅱ 演習       20 20 20 60
小計 180 270 210 394 332 210 1596










発達と老化の理解 発達心理学 講義   30         30
老化と高齢者の健康 講義   30         30
認知症の理解 認知症の理解とケア 講義     20 20 20   60
障害の理解 障害の医学的理解 講義     30       30
障害の理解 講義 30           30
こころと
からだのしくみ
こころのしくみ 講義 30           30
からだのしくみ 講義 30           30
生活に関連したこころと
からだのしくみ
講義     30 30     60
小計 90 60 80 50 20 0 300




医療的ケア 講義・演習         40 30 70
小計 0 0 0 0 40 30 70
合計 390 452 340 446 436 242 2306

時間割(2019 年度 1 年後期)

時間割
1限
9:00~10:30
生活支援技術 I 生活支援技術 I 人間関係とコミュニケーション
2限
10:40~12:10
生活支援技術 I 生活支援技術 I 介護過程の基本
3限
13:00~14:30
ソーシャルワーク論 介護現場における接遇 日本の文化
4限
14:40~16:10
介護の基本 発達心理学 生活と社会福祉
5限
16:20~17:50
介護総合演習 I クラス会議 老化と高齢者の理解

入学案内

入学案内や学費の支援制度については、下記リンクをご覧ください。